ながさわ歯科医院

母乳育児

私は西原研究所の西原克成博士の著作から、現代日本の子育ての誤りを知り、西原研究所において、研修を受けました。
日本の子育ての誤りは、本来の日本の子育てを捨て、1970年代にアメリカで流行したスポック博士の育児理論を元にしていることです。そして、その育児理論は1970年代後半にアメリカにおいて乳児ボツリヌス菌症が発生したことにより否定されましたが、日本においては未だに大手を振って推奨されて、日本の子供たちがまともに育たなくなってしまったと思われます。
私は子供ができるのが遅く、非常にラッキーなことに西原先生の育児法を学んでからの育児だったので、この育児法を検証することができました。

我が家の長男は3才1ヶ月まで母乳を飲むことができました。お陰ですくすくと育ち、病気になることはありますが、病気になっても元気に遊んでいますし治り方が早く、びっくりするほどです。
また、身体の大きさも同年代からすると全くひけを取ることもなく、まして少し大きいほうかもしれません。

今まで西原式の育児法と、自分の子供を育ててみていろいろ感じたこと、思索を重ねてみたことを発表していきたいと思います。

西原式育児法と長澤の育児(失敗or成功?)結果がわかるのは20年後と考えています。

1.赤ちゃんの腸の仕組みと、早すぎる離乳食開始がいけないわけ

西原式育児法

昭和41年にスポック博士の育児書がわが国で翻訳され、昭和55年には当時の厚生省が「生後5ヶ月頃から離乳食を開始する」などのことをメインとしたスポック博士の育児法を母子健康手帳に導入しました。
その2年後から、アトピー、小児喘息が急激に増加したのです。 ちょうどその頃、アメリカでは乳児ボツリヌス症事件が発生し、詳しく調査した結果、赤ちゃんの腸は消化能力がほとんどないということと、2歳半頃までは未完成で目の粗いザルのようであることがわかったのです。
そのため、本来なら腸の壁から吸収されないくらい大きなボツリヌス菌の芽胞までも、赤ちゃんの腸は吸収してしまうわけです。
すると、本来身体に入ってきてはいけないものが腸の壁をすり抜け、侵入したことが引き金になってアトピーが起こることもわかりました。
つまり、腸の消化機能が未熟な乳児期に離乳食でタンパク質を与えると、タンパク質が腸の壁をすり抜けてしまうのです。

では、なぜタンパク質を吸収してしまうことがいけないのでしょうか。摂取したタンパク質の分子というのは巨大なため、大人の場合は目の細かい腸壁をそのままでは通過することができないので、消化酵素の助けを借りてアミノ酸とポリペプタイドという小さな物質に分解し、吸収して血液に取り込みます。
ところが赤ちゃんの場合は腸の仕組みが違うので、タンパク質を摂ると大きな分子のまま直接腸壁を通り抜けて血液の中に入ってしまいます。
すると、免疫システムが「異種タンパク質に対し、自動的に時間をかけて「抗体」を作り出してしまいます。この「抗体」が作られると、アトピーの下地ができてしまうことになります。
そして、その後に同じタンパク質を摂ると抗原抗体反応=アレルギー症状が起きてしまうのです。 ただし、1歳半過ぎになれば腸の消化機能も大人に近づきますから、乳児のようにタンパク質がそのまま体内に入ってくることはありません。

アメリカでは、こうしたことから心ある医師たちは、離乳食のタンパク質はポイズン(毒)として2歳までの赤ちゃんに与えることを禁じています。
日本では、お母さんたちにまだこうしたことが知られていないどころか、今でも母子健康手帳などでは早い時期から離乳食開始が指導されているのは、残念なことです。
けれども、賢いお母さま方は、赤ちゃんの腸の仕組みをよく知って、離乳食開始を焦らないようにしていただきたいと思います。

長澤の育児

我が家では母乳でしたが、最初の1ヶ月は母乳の出が悪く妻の実家から自宅に戻り近所の助産士さんにおっぱいマッサージを受けてから、出が良くなりました。
それまでは子供におっぱいを飲ませようとしても、出が悪いので、子供がいやいやしていたようです。
その後は順調に母乳を飲んでいましたが、量が足りないようで、人工乳も足していました。
その人工乳を選ぶ上で考えたのが、できるだけ母乳に近いということです。ちまたには、強化ミルクが出回っていますが、これはより牛乳に近いということで、成長しても使うことはありませんでした。
さて我が家の子供が母乳を飲む時にはたまに息継ぎをするように、クピクピ飲んではプハァーとしていました。
それをみて、助産士さん、日本学校図書(幼児教育の会社)の東京支社長の西森さんに、舌癒着症かもと指摘されました。

その後神奈川県大和市の向井診療所にて10ヶ月のころに舌癒着症の手術を受けました。舌癒着症の治療には、いろんな意味で反対も多いし、子供に10ヶ月で痛い思いをさせてしまうことに悩みもしたが、その晩に母親のおっぱいを息継ぎせずに飲む姿に感動し、結果から十二分に納得ができました。
その後順調に母乳を飲み続け、1才過ぎる頃から、歯固めの意味で自然食やで購入した昔ながらに、無添加でつくられたたくあんの細いやつをくわえさせていました。それ以外はまだまだ離乳食はいっさい与えず、子供にはまだ母乳だけでいいのだよと、話聞かせていました。
これは西原先生がお腹にいる1cmの大きさから耳が聞こえ、話の内容を理解しているという話をされていて、実践していました。本当に繰り返し聞かせていると理解していることがわかりました。

1才6ヶ月からそろそろ離乳食かと、うどんなどを与え始めたら、3~4ヶ月経過して鼻炎が出始め、離乳食が早すぎたことをしり、子供にも言い聞かせてまた母乳だけに戻しました。
結局2才6ヶ月になった頃、離乳食無しで私たち親と同じ普通の食事を食べ、3才1ヶ月まで母乳を飲み、断乳しました。
断乳の方法は、「大きくなるとある時おっぱいが辛くなるよ」としばらく前から、言い聞かせておきました。
いよいよ断乳当日、芥子を塗ったおっぱいを含むとビエーと泣いて、それから本当に口にしようとはしませんでした。見事な断乳でした。

2.オシャブリの使用と鼻呼吸の重要性

西原式育児法

口で息をする口呼吸は、間違った呼吸法であり「万病の元」になります。
扁桃腺には鼻の奥(耳管のつけ根)にある耳管扁桃や舌のつけ根にある舌扁桃、咽頭の奥にある小扁桃、口の奥にある口蓋扁桃、鼻の奥の咽頭扁桃(アデノイド)があり、空気の入る道をぐるりと取り囲んでいます。
そこで、これを総称して扁桃リンパ輪と呼んでいます。 この扁桃リンパ輪には、白血球を製造する働きがあります。
バイ菌や異物が体内に入ってくると、この扁桃リンパ輪がそれらを取り込み、白血球によって有害なものを消化し、身体を感染から守ります。つまり、扁桃腺は身体をバイ菌などの外敵から守る大切な免疫器官なのです。

しかし、残念ながら空気中の細菌や花粉などを消化できるのは、鼻と喉の奥のほうにある扁桃腺だけです。
ですから、口呼吸をしている場合、舌の付け根や口の奥の扁桃腺には鼻のような浄化装置はありませんから、汚れた空気が入り込んで口の奥の扁桃腺をはらして病気を発症させてしまうのです。
しかも、口呼吸をしていると喉の扁桃腺が乾燥してしまい、その結果機能も弱ってバイ菌が入り込みやすくなってしまいます。
さらに、口で呼吸をしていると鼻に空気が通わなくなり、鼻の扁桃腺まで乾いて働かなくなってしまうのです。

口呼吸を続けていると、口の中の扁桃腺も鼻の奥の扁桃腺も徐々に弱って免疫機能が落ちてしまうわけです。
ですから、免疫病と呼ばれる病気の多くは、実は口呼吸が原因である場合がほとんどです。
小児喘息、アトピー性皮膚炎、アレルギー性鼻炎、臭覚・味覚の麻痺、慢性皮膚病、白血病、悪性リンパ腫など、口呼吸が定着してしまったために起こると思われる病気を、私は一括して「口呼吸病」と呼んでいます。

そこで、鼻からする鼻呼吸が大切になります。ではなぜ、鼻呼吸がいいのでしょうか。
鼻から吸い込まれた空気は、まず気道表面の細胞に生えている繊毛と呼ばれる細かい毛と、そこを流れる粘液によってろ過されます。バイ菌やホコリなどのほとんどは繊毛に吸着し、体内に浸入しないようになっています。そして、繊毛についた汚れは、鼻水によって外に押し流されていきます。
それでもなお取り除かれなかったバイ菌や異物は、鼻の奥にまで入ってしまいますが、その場合はさらに、バイ菌や異物をキャッチして消化し、解毒するための「仕組み」が用意されているのです。

鼻呼吸を身につけるためには、「オシャブリ」をすることが一番です。
オシャブリをすれば口がふさがれて呼吸できないわけですから、自然と鼻で呼吸するようになります。
ですから、ことばを覚えるよう な年齢になっても子どもにオシャブリを与えておけば、鼻呼吸の習慣を忘れることはありません。
 また、オシャブリをくわえていると、赤ちゃんは舌を盛んに動かしますから、顎の筋肉も同時に動いて顎も発達しますし、同時に横隔膜も刺激されて正しい鼻呼吸がさらに促進されるという効果もあります。

長澤の育児

我が家ではおしゃぶりを使うように何度も挑戦しましたが、質感がいやなのか、結局最後まで使うことはありませんでした。
今のところ口呼吸にはなっていないので、問題にはなっておりません。

ここで観察し、考察を重ねて来たところ、口呼吸の最大の原因は鼻炎であり、その鼻炎の原因は牛乳であるということです。
牛乳を摂取することにより、アトピー、鼻炎、ぜんそくのアレルギーマーチがはじまり、その鼻炎によって口呼吸が必要になってしまうと考えられます。

しかしながら我が家の子供も、牛乳は飲みませんが鼻炎は一時期ありました。
妻が心配して耳鼻科に連れて行きましたが、薬を2ヶ月飲んでも治らず、治らないなら薬は飲まない方が良いと説明し、しばらくそのままにしておりました。

結局何もしないで3ヶ月くらいで治っていましたが、まだ未完成の子供はそのように自然になおってしまうものなのではないか、と考えております。逆にいろいろ医療が介入して、投薬を受けることにより、原因がわからないまま、ますます治りにくくなってしまうことが考えられます。
子供にも自然治癒能力が備わっていると考えましょう。

3.健康な身体のためには、正しい寝方を

西原式育児法

私の診療室には、頭や顎の変形した患者さんが、他の病院から紹介されて治療のためにやって来ます。
そのほとんどは、うつぶせ寝か悪い寝相が原因なのです。

人間の身体は、本来あお向けで眠るようにデザインされているので、それを無視してうつぶせで寝ていると、骨にさまざまな悪い負担がかかります。そのために骨がだんだん歪んでゆき、さらには健康を損ねることになってしまうのです。

骨は、一見太くて頑丈そうに思えますが、実はチューブ状になっていて、中は空洞なのです。そのため、ちょっとした圧力でも、それが加わり続けると、骨が簡単に歪み、形が変わってしまいます。
特に赤ちゃんの場合は、あお向け寝の姿勢で寝かせると鼻が一番上になり、うつぶせ寝のように鼻の周りに二酸化炭素がたまって乳児突然死症候群を引き起こす危険はありません。

 あお向けにして浅い眠りで、うつらうつらし、ときどき起きては猛烈に泣くというのが、赤ちゃんにとって大事な“仕事”なのです。というのも、そもそも生まれたばかりの赤ちゃんは、決して上手に呼吸ができるわけではありません。
お母さんの子宮の中で、300日近くも羊水に浸かっていた赤ちゃんは、誕生後初めて空気で呼吸することを学びます。
だから、最初は息を吐いたり、吸ったりの練習をする必要があるのです。

赤ちゃんが呼吸をマスターするには、およそ1年の期間が必要です。
そこで、赤ちゃんが呼吸を学ぶ際に大事になってくるのが、泣くこととオッパイを吸うことです。お乳を吸い、絶えず舌を動かすことでも呼吸は刺激されます。

うつぶせ寝をさせていれば、赤ちゃんはぐっすり眠ってあまり泣かなくなります。
慣れない育児でヘトヘトになっているお母さんにとっては、赤ちゃんが泣かないことはたしかに魅力的に思えますが、それでは赤ちゃんは呼吸が上手にはなりません。
しっかり肺を使って呼吸ができるようになるために、赤ちゃんは1日何度も泣くことが必要なのですから。こうした面からもあお向けの正しい寝方をさせることが必要なのです。

長澤の育児

これも母親が赤ちゃんのころ、夜中に母乳をあげる時は仰向けに寝たままで与えていたので、うつ伏せに寝る習慣がついてしまいました。いまでもはじめはうつぶせですが、ことあるごとに仰向けに寝ないと身体が歪むと言い聞かせているので、しばらくすると仰向けで寝ているようです。

私は小児科の専門ではありませんが、なぜ今の子供は病弱なのかと考えてきました。
文明の進歩した人間の子供は病弱で、自然に育つ野生の動物の子供は病気をしないのか。
結局文明病だったのではないかと考えました。

本来人間の子供も、野生の動物に近く、自然に育てれば健康に育つのではないかと考え、実際に自分の子供を育ててみると、いろんなことが見えてきました。
私の周囲の親は、母乳育児を実践している人が多くなってきました。みなさんあまり病気もしないで元気に育っています。
でもこれが当たり前なんだと思います。ただでさえ子育ては大変です。そこに病気がちな子供のばあい、もっとお母さんお父さんは、大変になってしまうのではないでしょうか。

今経済状況は専業主婦を許さない状況にあります。しかし、3才まで子供との時間を大事にすることができれば、後々子供は元気に育っていきます。しかし、その時間を他に費やしてしまうと、病気がちのこどもができてしまうことになります。親としてあなたはどちらを選択するのでしょうか。