痛みの少ない治療を伝えたい - ながさわ歯科医院

インプラント

インプラントとは

インプラント治療は、歯の抜けた部位に人工の歯根(しこん)を手術的(手術は抜歯程度です)に埋め込んで、人工歯根が顎(あご)の骨に固着した後、人工の歯冠を上から装着する治療法です。(図1)
インプラントは永久的なものではありませんが、日々の清掃(歯磨)と定期的な検診を継続することで長期的予後が期待できます。
図1

インプラントの長所

インプラントの良い点は自分の歯と同様な感覚で噛むことができ、噛む力、味覚が低下しないことです。また、周囲の健全な歯を傷つけず、審美性(外見上)も良好です。

インプラントの短所

インプラントの留意点としては、歯を抜く場合と同様の手術が必要で
全身疾患(重度の糖尿病など)やインプラントを埋め込む場所(顎)の骨が少ないなど、場合によっては治療できないこともあります。

当院ではZ-Systems社のセラミックインプラントを導入しております。

当院ではZ-Systems社のセラミックインプラント
チタン製インプラントが体質に合わないと感じる方の数は、増加傾向が続いています。ここ数年にわたって、こうした金属に対する負の反応も見つかってきています。

現在では、高性能セラミック製酸化ジルコニウムによる代替素材が利用できるようになっています。そして、この素材には、審美的にも大変優れた特徴があります。

特徴

  • プラークの蓄積が大幅に少なくなり、インプラント周囲炎、心血管疾患、脳卒中の危険も少なくなります。
  • 酸化ジルコニウムには歯肉が非常によく付着するため、審美的に優れた血色と白い歯が実現します。自然の歯と同様の白い素材で、薄くなったあるいは下がった歯茎であっても、灰色のリングや影が見えることはありません。
  • 生体適合性に優れ、免疫系を刺激しません。この素材については、既知の非互換性やアレルギー反応は報告されていません。

インプラント治療の流れ

インプラント治療は以下の手順で行います。
インプラント治療の流れ

インプラント治療を受ける前の注意事項

  1. 「かぜ」などで体調がすぐれない時は、自分で判断せず早めに連絡してください。その際は手術を延期することがあります。
  2. 手術の前日から疲労をためないよう、充分な休憩を取ってください。
  3. 当日は朝から普通に食事をなさって結構です。

インプラント手術を受けて7~10日までの注意事項

①安静と食事
術後はインプラントを顎の骨にしっかりと固着させるためにインプラントになるべく外力をかけないようにしなければなりません。そのため術後2~3日は特に柔らかい物を食べるようにして、インプラントを植立した部位では噛まないようにしてください。術後3~4日は腫れる場合がありますが、4~5日で消退します。腫れが気になる場合は濡れタオルで冷やしてください。その際インプラント部位を強く押さないようにしてください。手術後に痛みの出る場合がありますので、鎮痛剤(痛み止め)を処方します。

②服薬
術後、鎮痛剤(痛み止め)と抗生物質(化膿止め)を服用してもらいますが、用法を守ってください。鎮痛剤は服用間隔を4時間以上あけてください。また、うがい薬を処方しますので毎食後と寝る前にうがいをしてください。術後1~2日は唾液に血液が混じることがありますが、術創部を安静にするために、あまり、強いうがいはなさらないでください。

③運動および入浴
当日は運動および入浴、サウナなど血圧の上がる事は控えてください。

④アルコール
ビール、お酒等、アルコールは控えてください。

⑤抜糸
手術部の抜糸を7~10日で行います。抜糸までは手術部のブラッシングはしないでください。引き続きインプラントを植立した部位では噛まないようにしてください。
 

インプラント植立後1カ月間の注意事項

インプラント植立後1か月間がもっとも大切な時期です。
引き続きインプラントを植立した部位では噛まないようにして、舌や指でインプラントを押さないようにしてください。

インプラントの上部構造(人工歯冠)装着

上部構造(人工歯冠)装着はインプラント植立後1~2か月でインプラントの植立状態が良いと判断された時点で、歯型(印象)をとり人工歯冠を装着します。

インプラント治療終了後の定期健診(リコール)

インプラントはアフターケアが非常に大事です。必ずリコールに応じてください。
上部構造(人工歯冠)装着後は1週間後、1か月後、3か月後、6か月後再診していただきます。その後も1年おきに定期健診を受けていただきます。

インプラントの清掃(プラークコントロール)

インプラントは上部構造(人工歯冠)装着によりプラーク(歯垢)が付着しやすくなります。
従ってアフターケアの基本として、プラークコントロール(歯磨)が重要です。各々の状況に応じて、通常の歯ブラシ以外にも、インターデンタルブラシ、デンタルフロス等の使用法も御指導致します。

インプラント治療に問題が起こった場合

①インプラント手術
インプラント植立の際に、術前の検査にもかかわらずインプラント植立部位の骨が足りないこともあります。場合によっては手術を中止することもあります。その際は後日、骨を増やす手術を相談の上、行うこともできます。

②インプラント手術2か月まで
インプラント植立後2か月を過ぎてもインプラントがぐらぐら揺れている場合、人工歯冠装着を延期して様子を見る場合があります。場合によっては再度インプラント植立手術をする場合もあります。

③インプラント治療終了後に問題が出てきた場合
インプラントに装着した人工の歯冠が取れたり、破損する場合もありますので、その際にはすぐに来院してください。
また、インプラント治療を行った人工の歯以外の自分の歯に問題(冠が取れた、歯がぐらぐらしてきた等)が起こった場合でもすぐに来院してください。全体の噛み合わせが狂ってくるのでインプラントに負担がかかりすぎることがあります。

当院では安全のため歯科専用CTを導入しております。

歯科用CT
従来のレントゲンは2次元でどうしても隠れて見えない部分があり、診断に限界があります。CTは立体的で精密な3次元の画像を得ることができます。
インプラント治療で必要になる骨の診断、親知らずの位置、根の先の病気、矯正治療、腫瘍など、お口の中の色々な病気の詳細な分析、正確な診断が可能です。
従来のCTに比べて、当院の歯科用デジタルCTは被爆線量も少なく撮影も短時間です。
CT画像イメージ

料金表

項目費用(税込)
インプラント治療
1本 440,000円